2025/6/1 散歩道

いつもの散歩道。どこからともなく聞こえて来るのは、ホオジロの声。涼やかで気持ち良さそうな歌声である。辺りを見渡すとすぐ近くの草むらの中でさえずるホオジロの姿が見えてきた。いつも姿を見るだけで、すぐに飛ばれてしまうホオジロである。そのホオジロが、今日は、ご機嫌が良いのか、長く伸びた草にとまって美声を披露している。
飛ばれないように慎重にカメラを向けてしばらくホオジロの動きを観察する。ささやかな出会いであるが、なんとも嬉しい出会いであった。ホオジロのさえずりが、今でも耳元に残っている。
2025/6/3 散歩道

自宅近くの散歩道。自宅のベランダから見えるほどの距離にあって植栽が豊かな診療所がある。四季折々の花を見ることが出来て散歩がとても楽しみである。
1か月ほど前には、エゴノキの花が満開で、芝生の上に落ちたエゴノキの花は、寂しさと優雅さをかけ備えた美しいものであった。今回は、ブラシの木やベニバナトチノキ、タツナミソウなど楽しい顔ぶれであった。また、ゆっくり歩いてみたいと思う。
2025/6/9 紫陽花

水無月を迎え、ずっと気になっていたのが紫陽花の開花である。その紫陽花を期待して出かけた寺院には、数種のアジサイが咲いていた。しっとりとした雰囲気のアジサイは、やはり水無月にふさわしい花である。白もあれば紫色もあり、ピンクもあれば赤色もある。
そんな紫陽花を味わいつつ、ゆっくりゆっくり歩いていると目の前のアジサイに緑色の昆虫が止まっているのが見えた。バッタだろうか?キリギリスだろうか?なんだか楽しくなってくる。紫陽花は、夢を運んできてくれた。出会いに感謝である。
2025/6/11 ナツツバキ

ずっと探し求めていたナツツバキ。純白の美しい花である。別名、沙羅双樹ともいう。昨年、あるところで、ご親切な方が声をかけてくださった。「夏椿が綺麗ですね。」一体、どの花のことを言っているのだろうか?私は、夏椿に会いたくて、ずいぶん探しているのだけれど。内心、そう思いながら、すぐ近くの大きな木に目をやると真っ白な花がたくさん咲いている。そして近くには、咲いている花と同じくらいの花が落ちている。
「夏椿は、一日花なんですよね。」その方は、続けて教えてくださった。朝咲いて、夕べには、落ちてしまう。ずいぶん儚い命なのだと思った。その夏椿に今年も会うことが出来た。美しく儚い命。夏椿に今年も会えたことに感謝である。
2025/6/13 コアジサシ

久しぶりに印旛沼方面に向かった。途中、田園風景が広がり、なんとも心地よい風が吹いてくる。何度もきたことのある風景で安心していたのだが、途中、どうやら道を間違えてしまったらしい。気が付いたときには、見たことのない風景が広がってびっくり!!
予定を変更して向かった先で出会ったのは、今季初めての出会いのコアジサシであった。♫ギリッ ♫ギリッコアジサシが飛ぶとこの声が聞こえて来る。何とも懐かしい声である。久しぶりに出会ったコアジサシに感激し、しばし相手をしてもらった次第である。
2025/6/15 コチドリ

雨の日が続いたり、何かと体調が整わなかったりで、しばらく出かける機会がなかった。久しぶりに出かけてみると嬉しいことに草地を走り回るコチドリに出会った。会いたい会いたいと思いながら、なかなか出会いの機会がなく、コチドリがこちらに向かってくる姿には、胸が熱くなってしまった。
自宅近くでもコチドリの激しくなく声が聞こえてくるが、まだ姿を確認していない。脚の痛みが少しでも軽い日に近隣を歩きコチドリを探してみたいと思う。コチドリのと出会いに感謝である。
2025/6/16 ヒバリ

久しぶりに出掛けたのは、少年たちのサッカーグラウンドがある草地。広々としたグラウンドでは、今の時期、ヒバリとの出会いがあるだろうとの思いで出掛けてみた。
予想は、的中。サッカーのさび付いたゴールにヒバリは、登場してくれた。時折、囀りが聞こえてくるのは、雌へのアピールであろうか。熱心にしきりに鳴き声をあげている。ここでは、ヒバリは、ゴールキーパーを演じているのかもしれない。のどかなのどかな光景であった。
2025/6/17 コアジサシ

梅雨とは言え、雨の日もあったり、真夏を思わせる日もあったりで戸惑いながらの日送りである。数日前、立ち寄った河川敷では、コアジサシが数つがい営巣している様子で、久方ぶりにコアジサシが飛びまわる光景を見ることが出来たのだった。
そのコアジサシのいくつかの心に残るシーンをここに残して思い出とさせて頂きたい。
2025/6/19 蝶と散歩道

梅雨に入ったとの報道があって程なく、久方ぶりに、沼のほとりの草地を訪ねてみた。歩くことが、だんだん厳しくなり、ゆっくりゆっくり時間をかけて歩いてみることにした。
最初に目についたのが、モンシロチョウ。ヒメジオンのところをひらひらと飛び回っている、何とか飛んでいるシーンも撮ることができてやれやれである。
少し離れたところで出会ったのがルリシジミ。ずいぶん久しぶりの出会いである。ルリシジミとの出会いは、殊の外、胸が弾んだ。梅雨の合間の散歩道のひとこまである。
2025/6/21 野の花と散歩道

沼のほとりの少し奥まったところにある散歩道。ずいぶん足が遠のいていたのだが、久方ぶりに訪ねて見るといろいろな野の花との出会いがあったり、蝶や昆虫との出会いがあったりで、子どもの頃に戻ったようで、楽しむことが出来たのだった。
蝶は、ツマグロヒョウモン。昆虫は、どうやらツチイナゴのようである。野の花は、ニワゼキショウやノカンゾウ、セイヨウタンポポなどであった。
どなたに会うこともなく静かな静かな散歩道であった。