2025/4/1 雪割草

春の足音が聞こえて来ると楽しみにしているのが雪割草である。待ちきれなくて2月末に一度訪れたことがあるが、その気配すら感じられず、がっかりして帰ったことがある。今年は、3月に入ってほどなく行ってみたが、やはり少々早かったようだ。それでもわずかながら雪割草を見ることが出来た。
しばらくじっと我慢して3月半ば過ぎに訪れてみると、ちょうど良かったようで、いろいろな雪割草を楽しむことが出来た。だんだん歩くことが大変になっているので、来年は、無理かもしれない。それでも雪割草の夢は、持ち続けたいと思う。
2025/4/6 ホオジロ

久しぶりに訪れた沼のほとり。天気予報では、午後から崩れるとのことで、降り出す前にと出かけて来た。相変わらずモモイロペリカンのカンタ君は、ゆっくりゆったりくつろいでいる。誰の姿もなく、ひっそりした沼のほとり。ゆっくり辺りを見渡すと何かが飛んで来て、目の前の枯れ草にとまった。ホオジロである。何度訪れても、タッチの差で撮影が叶わなかったホオジロ。そのホオジロが、目の前で、モデルになってくれた。思いがけない嬉しい出会いであった。
2025/4/14 シギ・チドリ類の年齢・季節による羽衣の変化

今井光昌氏の「シギ・チドリ類の年齢・季節による羽衣の変化」が、日本野鳥の会三重から出版されました。
今井光昌氏は、この著書の巻頭言で下記のように述べておられます。
シギ・チドリは、地味な冬羽から鮮やかな夏羽に換羽する鳥であり、幼鳥、冬羽、夏羽の羽模様の違いが明瞭な種もいれば、幼鳥と成鳥冬羽の羽色が似通った地味な種も多い。 私は年齢による羽衣の変化に興味を持ち、その奥深さと面白さに魅了され、三重県内の湿地で観察したシギ・チドリの日記を図鑑風にまとめてきました。これらの記録は日本野鳥の会三重の会報「しろちどり」の85号から117号までに掲載されており、多くの方々から本にして出版してほしいという声をいただきました。 そこで、私は観察を始めて20年ほどの知識を基に内容を精査し、レイアウトも見直して1冊の本としてまとめることにしました。この本がシギ・チドリに興味を持つ方々や野鳥観察を楽しむ方々にとって、新たな知識や視点を提供し、さらなる理解と感動をもたらすことを願っています。
素晴らしい内容で、シギ・チドリが大好きな私は、羽衣の変化を詳しく網羅したこの書に大いなる感動を頂きました。この書をご恵贈くださいました永井凱巳氏に深く感謝の意を表し、ここにご紹介させて頂きます。
2025/4/15 カタクリ

ずっと気になっていたカタクリの花。自宅から車で10分ほどのところにあるカタクリの里。3月の末に一度訪ねたときは、一輪のカタクリの花が、ひっそりと咲いているだけであった。再度、訪ねてみると山肌一面にカタクリの花が咲いている。木漏れ日をうけて、ただひっそりとうつむいている。その姿は、あまりにも儚げで胸打つものがあった。今年は、桜の花もそうであったが、開花時期が、かなり遅れているようである。かなり知られているカタクリの里であるが、どなたもいなく、あまりにも寂しく儚げに見えた。
2025/4/18 チューリップ畑

今年は、長い間雨が降り続いた関係であろうか、桜(ソメイヨシノ)を長く楽しめたような気がしている。今は、八重桜が見頃を迎えているようで、あちこちで八重桜を見かける機会が多い。
久々に訪ねた稲敷市でチューリップ畑に立ち寄ってみると、ちょうど見頃を迎えて何とも心和む風景を楽しむことが出来たのである。赤、白、黄色。色とりどりのチューリップが微笑んでいる光景は、心穏やかになれるのであった。
2025/4/23 アカハラ

春の日差しに誘われて少し足をのばしてみた。頻繁に鳥見に出かけていたころは、何と言うこともなかったのだが、だんだん腰が重くなり、足がかなり痛いこともあって出かけるのがついつい億劫になってしまう。結果は、いつも出掛けて良かったという感想なのだが。
この日、なんとアカハラに出会った。大きな虫と格闘している姿は、新鮮で、何か別の鳥にでも出会ったかのようであった。
そのあと、回ったところでは、枝垂桜が見事で近くの田園風景とマッチして心和むひとときを過ごせたのである。
2025/4/24 ツグミ

時折、訪ねる沼のほとり。顔なじみのモモイロペリカンの他には、出会いは、なかなか難しいが、その場の雰囲気が大好きで、何度も足を運ぶ。
今季、到着がかなり遅れたツグミが一羽。ちょんちょんと跳ねるように沼のほとりを歩いていた。もうそろそろ故郷へ帰るころであろうか。ゆっくり姿を見せてくれたツグミに感謝である。
2025/4/25 タカブシギ

ずっと気になっていた蓮田地帯。以前は、春の渡りのときには、蓮田よりも田んぼ、その中でも休耕田を探し、シギたちとの出会いを楽しんだのだが、今は、そこには、シギたちの姿を見かけることがない。蓮田にしても寂しい限りである。
そのような中で、田んぼ巡りをしてみたところ、思いがけずタカブシギ数羽を見かける機会に恵まれた。シギの中でも大好きなシギであるタカブシギ。そのタカブシギの姿が5~6羽距離はありながらも見られた時の嬉しさ。また、どこかで出会いたいものである。
2025/4/26 キジ

久しぶりに訪れた田園地帯。以前は、足しげく通ったところであるが、鳥との出会いもほとんどなく、道路も通りにくくなったこともあって、ほとんど足を運ぶことが無くなっていた。 田植えを済ませた田んぼもほんのわずかであったが、見かけ、やはり田園風景に惹かれるものがあり、心和ませてもらえたのである。
身近なところに、こんなにホッとできることがあることへの感謝の気持ちが湧いてきたところへ、何と角度は、良くないがキジが姿を見せてくれた。久しぶりの嬉しい嬉しい出会いであった。
2025/4/27 求愛給餌

久しぶりに訪れた田園地帯で、草陰に隠れたキジが姿を見せてくれるのをじっと待っていると、左手の方角から一羽のカワラヒワが飛んできた。続いてもう一羽。車の中から、じっと様子をうかがっていると、どうやらその二羽は、雄と雌。相思相愛の仲であったらしい。
カワラヒワのこのような行動を見るのは、初めてのことであったので、やや戸惑いながらも嬉しさで、ドキドキしながら、レンズを向けたのであった。
2025/4/28 ヨシガモ

久しぶりに出かけた沼のほとり。流石に鴨たちには、出会えないだろうと思っていたのだが、何と何とヨシガモの雄と雌がゆったりと波に揺られて浮かんでいる。それも三組も。
何とか光があたれば、ナポレオンハットの光沢が出るのではないかとじっと待つ。待つほどもなく、グリーンの光沢が出てほっとする。もうしばらく滞在するのだろうか。
2025/4/29 のどかな湖畔

どこかで藤の花が見たいものだと、ずっと気になっていたのだが、思いがけず山藤を見かける機会に恵まれた。藤棚の藤も見事だが、池のほとりで見る藤も実に美しい。これで気分もすっきり。
湖畔に沿って歩いてみるとマガモが仲良く泳いでいる。カモたちのほとんどは、故郷へ旅立っているはずだが、まだ少し残っているようだ。思いがけず嬉しい出会いであった。
2025/4/30 散歩道

自宅近くの散歩道。久しぶりにゆっくりゆっくり歩いてみた。歩き始めてほどなく足の痛みが強烈で、しばしベンチに座って休憩。ベンチのすぐ前と横には、シャクナゲが優しいピンクの色で辺りを染めている。痛みが和らぐのを待ってまた杖を突きながらゆっくりゆっくり歩く。今度は、エゴノキにびっしり小さなつぼみがついているのを発見。白い清楚な感じの花もちらほら。あと1~2週間もすれば、森のシャンデリアになることだろう。